このような背景を受け、クレハは、2012年夏に同社と外部との通信状況を分析したレポートの作成をセキュリティ企業3社に依頼しました。その内容を比較検証したところ、Symantec Web Gatewayによる脅威活動アセスメント(Malicious Activity Assessment、通称:MAA)から生成されたレポートが、マルウェアの活動だけではなく、外部サイトの危険性やファイルのアップロード履歴など一番きめ細やかに分析されており、レポートのわかりやすさと緻密さ、さらに実情の運用に即した内容であることなどを総合的に評価した結果、シマンテック製品の採用が決まりました。同社は、まずWeb経由の脅威を遮断することが優先というシマンテックの提案に基づき、Symantec Web Security.cloudを2012年10月に導入しました。その後は、本来の目的であった標的型攻撃対策としてSymantec Web Gatewayを2013年2月に導入しました。Symantec Web Gatewayのログ収集と解析により、マルウェアのダウンロードや悪意のあるサイトにアクセスする端末の特定が可能になり、通常発見しづらい脅威についても可視化を実現しています。また、これに併せ、障害が発生した際、優先的に原因究明し解決策を提示するサポートサービスであるBusiness Critical Servicesを導入し、クレハのセキュリティ改善に向けて強固な体制を構築しています。なお、エンドポイントセキュリティ向けの対策としてSymantec Endpoint Securityを導入し、主要なセキュリティ製品をシマンテックに一本化することで、高いセキュリティレベルを最適なコストパフォーマンスで実現しています。