2013/09/04 Category : 未選択 ニプロ、猫の慢性腎疾患防止へシスタチンC測定試薬「ニプロ」を販売開始 猫シスタチンC測定試薬「ニプロ」販売開始に関するお知らせ ニプロ株式会社は2013年9月より猫シスタチンC測定試薬「ニプロ」(研究用試薬)の販売を開始しますのでお知らせいたします。 昨今の、伴侶動物としての猫の飼育に伴い、猫の健康管理も重要となってきています。老齢の猫がかかる病気の中では腎臓の疾患が特に多く、腎機能の低下を早期に発見し治療を行うことで慢性腎疾患への進行を防ぐことが可能となります。 シスタチンC試薬とは、ヒトの腎機能障害が疑われる際に、腎症の早期診断のために用いられる検査試薬です。ニプロでは、今まで測定できなかった猫のシスタチンC(※1)のクローニング(※2)と抗体精製(※3)の成功を受けELISA法(※4)による測定技術を確立し、血液中の猫シスタチンCを正確に測定することができるようになりました。シスタチンCは、ヒトでは既に腎機能マーカーとして使用されている検査項目であり、猫でも従来の腎機能マーカーより早期に腎障害を反映して高値を示すとこから腎機能マーカーとして有用であるとの知見も得られております。 このような時代背景や社会ニーズを踏まえ、ELISA法にて『猫シスタチンC測定試薬「ニプロ」研究用試薬』を開発しました。 今後の猫の臨床現場において腎機能障害の診断の研究に貢献できることを期待しています。 *製品画像は添付の関連資料を参照 ※1 シスタチンC:血清タンパク質のひとつで、酵素による細胞質や組織の障害を抑え、細菌・ウイルスの増殖を抑制する。糸球体濾過量の低下(腎不全の進行)がみられると、血清中のシスタチンC濃度が増加する。 ※2 クローニング:遺伝子工学の技術により、ある特定の遺伝子を単離・複製すること。 ※3 抗体精製:複製した遺伝子を抗原としてその抗体を作製すること。 ※4 ELISA法:抗体を使った免疫学的測定法。複数の成分が混ざった検体の中から、抗体により認識される特定の物 質の量のみを測定する。 ニプロでは今後とも、患者さまのQOL向上はもちろんのこと、より安全で、環境に配慮し、社会のニーズに応えられる製品の開発、提供に努めてまいります。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword