ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、車体制御システムに向けて開発効率向上、システムコスト低減、システムの低消費電力化や機能安全への対応を実現する16ビットマイコンを製品化し、「RL78/F13」「RL78/F14」の名称で本年10月よりサンプル出荷を開始いたします。
新製品は、パワーウィンドウやドアミラーなどの車体制御システムだけでなく、電動ウォーターポンプや冷却用ファンなどの車載モータ制御システムをはじめとする幅広い車載分野に向けたRL78/F13が60品種、およびBCM(Body Control Module)やHVAC(Heating,Ventilation,and Air Conditioning)など、車体制御システムのなかでも特に大容量メモリを必要とする用途に対応可能なRL78/F14が31品種の合計91品種です。
新製品は、(1)CPUコアや周辺機能を共通化し、プラットフォーム・ソリューション化が容易な豊富なラインナップで開発効率向上に貢献、(2)パッケージの小型化および150℃の高温環境対応により車載制御ユニット(Electronic Control Unit、以下ECU)の小型化に貢献、(3)当社従来品「78K0R/Fx3」と比べ、スタンバイ時の消費電流を50%削減することによりシステムの低消費電力化に貢献、などの特長を有しております。
新製品のサンプル価格は製品により異なりますが、例えばRL78/F14端子数48ピンのパッケージで128KB(キロバイト)のメモリ容量を搭載する製品が600円/個となります。また、量産は2014年9月より開始し、2015年9月には月産250万個を計画しております。