2013/09/20 Category : 未選択 三井物産、ブラジルでの一般貨物輸送事業に出資参画 ブラジルにおける一般貨物輸送事業への出資参画 三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:飯島彰己、以下「三井物産」)は、総合資源会社であるVale S.A.(以下「Vale」)がブラジルで運営する一般貨物輸送事業(以下「本事業」)に出資参画することで同社と合意し、9月18日(ブラジル時間)に関連契約書を締結しました。 Valeの100%子会社で本事業を運営するVLI S.A.(以下「VLI」)が20億ブラジルレアル(約880億円)の第三者割当増資を実施します。三井物産は、その内8億ブラジルレアルを引受けるほかValeより既存株式を7.09億ブラジルレアルで買い取ることにより、合わせて15.09億ブラジルレアル(約660億円)でVLI株式の20%を取得します(最終的な取得価格は契約条件に基づき変動する可能性があります)。また、ブラジル連邦貯蓄銀行が運営する投資ファンド(以下「FI-FGTS」)が第三者割当増資の残りを引受けることでVLI株式の15.9%を取得します。尚、三井物産のVLI株式の取得は、ブラジル関連当局の承認取り付けなどの条件充足をもって2013年末までに実行予定です。 VLIは事業権や通行権を有する約10,700キロメートルの鉄道網とそれに接続する複数の港湾ターミナルを活用し、ブラジル中部及び北部地域において、穀物や肥料、製鉄原料や鉄鋼製品などの一般貨物を対象とした複合一貫輸送サービスを提供しています。VLIは鉄道輸送及び港湾能力の増強により貨物取扱量の倍増を目指しており、機関車・貨車の調達や鉄道網及び港湾ターミナルの整備・拡張など、今後5年間で約90億ブラジルレアル(約3,960億円)の新規投資を行う計画です。必要資金は今般の20億レアルの増資のほか、VLIの営業キャッシュ・フロー及び借入により賄われる予定です。 三井物産はブラジル、米国、欧州及びロシアにおいて貨車・機関車のリースの提供、及び運行・保守管理業務の受託を行っているほか、世界各地で港湾インフラ事業に参画しています。本事業への参画により、戦略的提携協定を締結するValeとのパートナーシップをより強化すると共に、穀物などの輸送ルートの拡充を通じて、既にブラジルで取り組んでいる農業生産・集荷販売事業との連携においても総合力を発揮していきます。 ブラジルは世界人口の伸長に伴う食糧需要増に対応する世界有数の穀物輸出国であることに加え、ブラジル政府のインフラ投資計画の促進を背景に建設需要が旺盛であり、今後様々な分野で貨物輸送量の増加が見込まれます。一方、鉄道網の整備の遅れによるトラック輸送への依存度の高さや港湾設備の不足による高い物流コストが深刻な問題となっています。三井物産は、Vale及びFI-FGTSと共に本事業を通じて、物流インフラの整備・効率化に加え、鉄道輸送の最適化により物流コストや環境負荷の低減を図り、ブラジル経済及び社会の一層の発展に貢献していきます。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword