1842年に創立されたニューヨーク・フィルハーモニックは、米国では最古の、また世界的にも最も古い交響楽団の1つであり、2010年5月5日に、世界のどのオーケストラも成し得ていない、節目となる1万5,000回目のコンサートを行いました。常にアメリカの音楽ライフで主導的な役割を果たし、時代の音楽を擁護し、世界に名を馳せ、2009年10月のベトナムでの初公演や、2008年2月の歴史的な朝鮮民主主義人民共和国・ピョンヤン訪問など、63カ国432都市で公演し、そして2008年にはCommon Ground Award for Cultural Diplomacy(文化的外交の共通の基盤)を受賞しています。当楽団のコンサートは、nyphil.org が配信する多局同時配給のラジオ番組「The New York Philharmonic This Week」で毎週放送されています。また米国の公共テレビ放送を通じて毎年「Live From Lincoln Center 」を、1976年のシリーズ初演以来、放映しています。レコーディングは1917年以降、約2,000回にのぼり、現在そのうち500件が入手可能です。アメリカの主要なオーケストラとして初めて、ダウンロード可能なコンサート、つまりライブの録音を配信するために、2009~2010年にクラシック初のiTunes Passを発売しており、こうした自作のレコーディングは今シーズンの「Alan Gilbert and the New York Philharmonic: 2013-14 Season」においても続いています。また多彩な教育プログラムを開発するために、長年来「Young People's Concert」を企画しています。例えば、未就学児童向けの「Very Young People's Concert」、3~12学年のカリキュラムを支援する「School Day Concert」、ニューヨーク市の音楽教育を豊かにするための「School Partnership Program」、学生がオリジナル作品を通じて自己を表現できるようにするための「Very Young Composer」、教育者間の国際交流を促進する「Learning Overture」などがあり、そのほか世界中の家庭や教室で利用できるオンライン資料も提供しています。2009年9月、グスタフ・マーラーやアルトゥーロ・トスカニーニに遡る20世紀の音楽界の巨匠の後を継いで、アラン・ギルバートが音楽監督に就任しました。またクレディ・スイスは、ニューヨーク・フィルハーモニックの独占グローバル・スポンサーです。詳しくは http://nyphil.org/ をご覧ください。
上海交響楽団について
中国はもちろん、世界的にも最も古い交響楽団の1つである上海交響楽団 (SSO) は、1879年に創立されました。かつては「極東最高」と称えられ、現在は上海の「文化的な名刺」というニックネームで呼ばれています。現在の音楽監督はロン・ユ(Long YU)です。高い芸術性と広い名声を認められ、SSOは広く世界各地からツアーに招かれてきました。芸術的な卓越性に向けて努力するかたわら、2009年から公演している「Shanghai New Year Concert」や、2010年以降の「Music in the Summer Air (MISA)」フェスティバルなど、上海の文化的イメージを披露する一連の音楽活動も立ち上げました。詳しくは http://www.sh-symphony.com/ をご覧ください。