2013/12/12 Category : 未選択 京大とカゴメ、トマトに含まれる全成分の解明めざし共同研究を開始 京都大学とカゴメの産学連携による世界最先端の共同研究がスタート世界初へ挑戦!トマトに含まれる全成分の解明を目指して~トマトの健康価値やおいしさの理由を探る~ 国立大学法人京都大学(総長:松本紘)とカゴメ株式会社(社長:西秀訓)は、2014年1月1日付で、共同研究講座『「カゴメ」トマト・ディスカバリーズ講座』を開設いたします。(※) 本講座における研究の目的は、トマトに含まれる全ての成分を明らかにし、その中からトマトの健康価値やおいしさに関わっている成分を発見することです。トマトには約5,000種類もの成分が含まれていると推定されていますが、その中の多くの成分の構造や機能がまだ解明されていません。一方で、トマトの代表的な健康機能成分として知られているリコピン以外にも、トマトの中にはまだ発見されていない健康機能を持つ成分や、味や香りといったおいしさに寄与している成分が含まれている可能性が期待されています。 そこで、この度開設する『「カゴメ」トマト・ディスカバリーズ講座』に加え、京都大学大学院農学研究科の「食品分子機能学分野」(教授:河田照雄)、「品質評価学分野」(教授:松村康生)の計3つの研究分野を融合した共同研究をスタートし、トマトに含まれる全成分の解明に取り組みます。京都大学が保有する研究技術(構造解析研究、食品機能性研究、食品加工研究)とカゴメが保有する約7,500種の豊富なトマトの遺伝資源が集結することにより、従来の共同研究では得られない、世界トップレベルの革新的な研究体制が実現し、トマト中の全成分の解明へ向けてより効率的なアプローチが可能となります(次頁図)。 具体的なロードマップとしては、本共同研究の中核となる『「カゴメ」トマト・ディスカバリーズ講座』でトマトに含まれる全成分を明らかにし、データベース化を目指します。そして、その中から新たな健康機能成分やおいしさに関わる成分を見つけ出し、その成分を最大限に活用できるような加工技術の研究を進めます。まずはメタボリックシンドロームの予防に関連する機能性成分の解明からスタートし、その他の分野についても、順次進めてまいります。 京都大学とカゴメはこの共同研究を通じて、トマトに秘められた新たな健康価値やおいしさを発見し、それを発信することで、人の健康長寿に役立ててまいります。 ※:本共同研究講座は京都大学内に設置され、共同研究契約に基づく研究に特化した研究室です。専任教員の配置、及び専有の研究実施場所の確保により、研究開発のスピードアップが図れ、出口を見据えた研究が可能となります。■共同研究講座『「カゴメ」トマト・ディスカバリーズ講座』の概要 <メンバー構成> 特任教授 :柴田大輔氏(公益財団法人かずさDNA研究所兼務) 特定准教授:荒武氏(2014年4月~) 特定助教 :カゴメからの派遣研究員 博士研究員:着任予定 <契約期間> 2014年1月1日~2017年3月31日 <設置場所> 京都大学 宇治キャンパス内■カゴメと京都大学との共同研究体制について 下記を目標に掲げ、3つの研究分野が連携しながら共同研究を進めてまいります。 1、トマトに含まれる全成分(約5,000)の解明及びデータベース化 2、新たな健康機能成分の探索 3、健康機能成分を最大限に活かす加工技術の開発及び食品素材への応用 *参考図は、添付の関連資料を参照■共同研究体制の特徴 ○オープンイノベーション 京都大学とカゴメが蓄積してきた独自の研究技術が集結。 ○世界トップレベルの研究体制の実現 従来の大学と企業の共同研究制度では得られない、極めて独創的な研究体制が実現。 ○目標達成までの大幅な効率化 共同研究講座を京都大学内に設置し、専属の研究員を配置することで出口を見据えた効率的なアプローチが可能。≪略歴≫ 河田 照雄氏 京都大学大学院 農学研究科 食品生物科学専攻 食品分子機能学分野 教授 主な研究テーマ:肥満・生活習慣病と“食品の機能”についての基礎・応用研究 松村 康生氏 京都大学大学院 農学研究科 農学専攻 品質評価学分野教授 兼 研究活動推進室長 京都大学産官学連携本部運営委員 主な研究テーマ:農産物素材の加工特性の評価と改善、乳化物などの分散系食品の品質制御、香りの成分分析と食品中の動態解析 柴田 大輔氏 (公財)かずさDNA研究所産業基盤開発研究部長、バイオ共同開発センター長 主な研究テーマ:ゲノム生物学、メタボロミクスを基盤としたバイオテクノロジー研究 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword