忍者ブログ

リリースコンテナ第3倉庫



Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > 未選択 > 富士通など、IPv4アドレス枯渇問題を解決する技術の大規模実証実験に成功

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

富士通など、IPv4アドレス枯渇問題を解決する技術の大規模実証実験に成功

IPv4アドレス枯渇問題を解決する技術の大規模実証実験に成功


 富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下、富士通)、株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:福元芳朗、以下、富士通コンピュータテクノロジーズ)、独立行政法人 情報通信研究機構(本部:東京都小金井市、理事長:坂内正夫、以下、NICT)、北陸先端科学技術大学院大学(所在地:石川県能美市、学長:片山卓也、以下、JAIST)は、このほど、IPv6ネットワークで構成されるデータセンターにて、同じIPv4アドレスを異なる機器に割り当てる(共有)ことを可能とするソリューション技術の大規模実証実験に成功しました。

 本実証実験は、2012年6月12日に発表済みの富士通が開発したIPv6ネットワーク上でIPv4アドレスの共有を可能とする技術「SA46T-AS」(注1)を、NICTの大規模ネットワークテストベッド「StarBED」(注2)上にて動作させることに成功したものです。また今回は、新たに、「StarBED」上で「SA46T-AS」を組み込んだ仮想サーバにおいても、手動による操作および個別の設定をなくし、自動的に大規模展開されたことを確認しました。

 今回の大規模ネットワーク上での実証実験の成功を通じ、「SA46T-AS」の実用性を実証することができました。これにより、枯渇しつつもいまだ多方面で利用されているIPv4アドレスについて、従来は機器ごとに一つずつ割り当てられていたIPv4アドレスを複数機器で共有することができ、IPv4の継続利用と増設が可能になります。

 なお、本内容については、「情報処理学会第6回インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2013)」(広島大学にて12月12日から13日で開催)にて発表いたします。

<背景>
 昨今、IPアドレスの国際管理機関およびアジア太平洋担当機関のみならず、欧州担当機関においてもIPv4アドレスが枯渇し、IPv6への移行が迫られています。一方で、IPv4による既存システムの継続利用も重要な課題となりますが、特にインターネットのサーバ環境においては、IPv4グローバルアドレスの利用が必須であり、IPv4アドレス枯渇後は、割り当てるIPv4アドレスがないため、サーバを増設できない事態になることが予測されます。また、データセンターをはじめ、あらゆるシステムが今後IPv6ネットワークで構成されていく中で、そのネットワーク上でIPv4アドレスが継続して利用できるような環境構築も重要になっています。

 上記の課題を解決するため、富士通はIPv6ネットワーク上でIPv4アドレスの共有と通信を可能にする「SA46T-AS」技術を開発し、2012年6月に開催された「Interop Tokyo 2012」にてサーバ数台程度の小規模な実証実験を行い、基本的な方式実証に成功いたしました。「SA46T-AS」技術の実用化には、「SA46T-AS」を組み込んだ仮想サーバが手動による操作および個別の設定なく大規模に自動で展開する技術の実現が鍵となり、さらに、大規模環境における性能が十分実用的であることが重要なポイントとなります。

<今回の実証結果>
 NICTの「StarBED」環境で大規模展開実証を行いました。1物理サーバあたり128仮想サーバで12台の物理サーバを用いた合計1,536台の仮想サーバの大規模展開を行った結果、基本動作の安定稼働、規模追従性の実証などを確認し、十分実用性があることを実証いたしました。

<各企業の役割>
 富士通:「SA46T-AS」技術の開発および本実証実験の実施主体
 富士通コンピュータテクノロジーズ:大規模展開技術の開発と実証実験
 NICT:「StarBED」環境の提供および大規模仮想化技術に関するアドバイザリ
 JAIST:本件における大規模実証実験全般に関するアドバイザリ

 なお、今後本格化するIPv6への移行とIPv4の継続利用を支える日本発の技術として、広くインターネットコミュニティーに貢献すべく、現在IETF(注3)にて標準化提案を行っています。

<商標について>
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


<注釈>
 注1:「SA46T-AS」:
 Stateless Automatic IPv4 over IPv6 Tunneling with IPv4 address sharing。

 注2:「StarBED」:
 地理的に一カ所に集中設置されているネットワークテストベッドで、2013年8月現在で1,300台以上のPCサーバを実験専用にNICTが提供。利用者は割り当てを受けたPCサーバおよびネットワークを独占的に利用できる。自由にOSやアプリケーションをインストールでき、目的とする実験環境全体を構築可能。

 注3:IETF:
 The Internet Engineering Task Force。TCPやIPなどのインターネットで利用される技術を標準化する組織。

<関連リンク>
 ・IPv6ネットワークへの円滑な移行を実現するデータセンター向け新ソリューション技術を開発(2012年6月12日 プレスリリース)
 http://pr.fujitsu.com/jp/news/2012/06/12.html

 ・「SA46T」標準化文書のポータルサイト
 https://sites.google.com/site/sa46tnet/

 ・北陸StarBED技術センター
 http://starbed.nict.go.jp/
PR

Comment0 Comment

Comment Form

  • お名前name
  • タイトルtitle
  • メールアドレスmail address
  • URLurl
  • コメントcomment
  • パスワードpassword