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島津製作所、AXIMA微生物同定システム対応高精度細菌識別ソフトを開発

愛知県「知の拠点あいち」重点研究プロジェクトによる研究成果
AXIMA微生物同定システム対応高精度細菌識別ソフトウェア
Strain Solutionを開発


 島津製作所(京都市中京区、社長:中本晃)は愛知県の産学官連携の共同研究プロジェクトである「知の拠点あいち」重点研究プロジェクト(*1)の「食の安心・安全技術開発プロジェクト」における成果として、学校法人名城大学農学部・田村廣人教授と共同で「AXIMA微生物同定システム対応高精度細菌識別ソフトウェアStrain Solution」を開発しました(*2)。本ソフトウェアは食品等から分離された細菌を株レベルという高精度で迅速に識別するための製品です。

 「知の拠点」重点研究プロジェクトは、「知の拠点あいち」における中核的事業の一つとして、文部科学省からの支援のもと活動しています。大学等の研究シーズをもとに産学行政が連携して共同研究開発を行い、企業による事業化・製品化を目指すもので、公益財団法人科学技術交流財団が愛知県からの委託を受けて実施しています。

 当社が参加している「食の安心・安全技術開発プロジェクト」は、農産物および食品の安全を脅かす有害化学物質、固形異物、微生物を高精度かつ迅速に検知する技術を開発することを目的として、10大学、6公的研究機関、24民間企業(平成25年8月1日現在)が参画する大型プロジェクトです。

 愛知県は食品加工出荷額全国2位で、県内の食品関連企業は700社を超え、農産物の出荷額も大きいことから、高精度・迅速・安価な安全性評価システムへの高いニーズがあります。同プロジェクトの成果は、地域産業を活性化し、食の安心と安全を高めると共に、食品の異物混入事故防止による損失低減という経済効果にもつながるものと期待されています。

 当社は総合精密機器メーカーとして長年培ってきた技術を生かし、同プロジェクトのうちグループテーマ1「農畜産物等の有害化学物質を検出できる高度な計測デバイスの開発」およびグループテーマ3「食品等の微生物を検出できる高度な計測デバイスの開発」に参加して研究開発を進めてきました。このたび、グループテーマ3において、当社のマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI-TOFMS)を用いて食品等から分離された細菌を迅速・簡便に識別できる技術の実用化に成功し、製品の販売を開始します。

【製品の特長】
 質量分析計MALDI-TOFMSを用いて、食品等に混入した微生物を迅速かつ高精度に亜種・株レベルで識別することができるソフトウェアです。食品工場等の衛生管理においては、食品に混入した微生物種を同定するだけではなく、どのような経路で混入してきたか、汚染源を特定することが重要であり、そのためには株レベルでより精密な解析をする必要があります。亜種・株レベルでの識別は、サンプルからDNAを抽出し、塩基配列を解析するなど複雑な方法が主流ですが、遺伝子の取り扱いに精通していることが必要となるだけでなく、時間や手間と識別の確実性の両立が難しいといった点で課題がありました。

 本ソフトウェアは、質量分析計MALDI-TOFMSを用いてサンプル調製から測定、データベース検索による同定までがわずか3ステップで行える「AXIMA微生物同定システム」と組み合わせ、細菌を亜種・株レベルで迅速・高精度に識別するためのソフトウェアです。あらかじめ取得しておいた細菌遺伝子の塩基配列情報と、AXIMA微生物同定システムにて検出される細菌たんぱく質の分子量情報に基づき、細菌の識別を迅速・正確に行います。すなわち、その都度遺伝子解析を行うことなしに、遺伝子型の違いに基づく細菌の識別が迅速・正確に行えるというメリットがあります。

 この研究開発では、学校法人名城大学と独立行政法人産業技術総合研究所が開発した「S10-GERMS法」(MALDI-TOFMSにより得られるリボソームたんぱく質の分子量情報と遺伝子情報をリンクさせた微生物の分類・同定方法)に基づき、名城大学と島津製作所がソフトウェアの開発を行いました。

 当社は今後も「知の拠点あいち」重点研究プロジェクトでの研究を進め、食の安心・安全につながる製品開発を進めることによって、科学技術で社会に貢献します。

 名称  :AXIMA微生物同定システム対応高精度細菌識別ソフトウェアStrain Solution
 価格  :120万円(税別)
 発売日 :9月3日


<語句解説>
 ※1:「知の拠点あいち」重点研究プロジェクト
 「知の拠点あいち」は、付加価値の高いモノづくりを支援する研究開発拠点として、愛知県が、万博跡地に整備したものです。企業や大学等の研究者が共同研究開発を行う「あいち産業科学技術総合センター」と、原子や分子レベルで高度な計測分析を行う「あいちシンクロトロン光センター」からなります。「知の拠点あいち」重点研究プロジェクトは、大学等のシーズをもとに企業による製品化を図るため、「知の拠点」で行う産学行政連携の共同研究開発のことです。

 ※2:AXIMA微生物同定システム
 微生物同定に最適化した島津製作所製の質量分析計「MALDI-TOFMS AXIMAシリーズ」と仏Biomerieux社が提供する微生物同定ソフトウェアを組み合わせたシステム。1検体あたり約2分という短時間で1,900種類以上の微生物の種類を簡便な操作で迅速に同定することができます。


 >詳しい製品説明についてはこちら
 http://www.an.shimadzu.co.jp/ms/axima/strainsolution.htm

 >愛知県からのプレスリリースはこちらをご覧ください(愛知県のWebサイトへリンク)
 http://www.pref.aichi.jp/0000064390.html
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