新しく搭載したインメモリ技術「Teradata Intelligent Memory」は、既存のTeradataプラットフォームのメモリー(※2)を利用し、アクセス頻度の高いデータをメモリーに配置して分析クエリーのパフォーマンスを大幅に向上させる技術です。新たな専用サーバーの導入は不要で、既存のアプリケーションに変更を加えることなくインメモリ・データベースと同等の分析処理スピードが得られるようになるため、経済性と効率性が実現します。
Hadoop内のデータにTeradataデータベースから直接アクセスしデータの取得が可能な「Teradata SQL-H」機能と、TeradataデータベースとHadoop間の双方向のデータ取り込みを容易にする「Smart Loader for Hadoop」機能によって、TeradataデータベースとHadoopの連携が容易になり、ビッグデータを含めた一体的なデータの活用が可能になります。
インデータベース分析の機能強化では、データの変更履歴を分析するテンポラル機能や地理空間データ分析など従来の分析機能を拡張し、より高速化しました。また、統計解析言語のRを商用化したRevolution R EnterpriseがTeradataデータベースの高い並列処理パフォーマンス下で利用可能になりました。さらにFuzzy Logix社との提携により、高度な関数ライブラリーが充実し、さまざまな分析が高速処理できるようになりました。(※3)
インメモリ技術の採用とHadoopとの連携や透過的なアクセス機能を実現するTeradataデータベース14.10は、テラデータが提唱するデータ分析の枠組みである「Teradata Unified Data Architecture」の考え方をより具体化し、企業全体の分析能力の改善と競争力向上に寄与します。(※4)