1.AGA対応のガス流量演算機能を搭載
石油・ガスの井戸元やパイプラインなどの監視制御においては、ガスの流量管理が求められます。ガスは温度・圧力により体積が大きく変化するため、流量管理のためには温度・圧力が一定の条件の流量に補正演算する必要があります。この補正演算は、制御機器や専用のフローコンピュータにより行われています。「ProSafe-RS R3.02.10」では、設備を集約したいというお客様のニーズに応え、AGA(American Gas Association)対応のガス流量演算機能を搭載しました。これにより、安全度水準SIL3(※1)の高い安全性を保ちながら、安全計装と監視制御の双方を実現します。AGAに対応した流量補正は、北米、南米、中東をはじめとする各地域で広く用いられており、幅広い地域のお客様のニーズに対応します。
※1 SIL3:
SILは、電気・電子機器の機能安全に関する国際安全規格IEC61508で規定された安全度の水準であり、SIL3は、プラントに安全対策を施さない場合と比較して、リスクの度合いを1/1000から1/10000の範囲に低減できる。
※2 Modbus:
米国Modicon社が策定した産業用電子機器用通信プロトコル。
※3 SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition):
プロセスの監視、制御を行うシステムの一種。