IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内WANサービス市場予測を発表しました。IDCでは、国内で契約/利用されるWANサービス市場を「国内WANサービス市場」と定義し、広域イーサネットとIPベースVPNという、大きく2つのカテゴリーに分けて分析を行っています。これによると2012年国内WANサービス市場において、国内広域イーサネットサービス市場規模は3,121億円(前年比成長率3.7%、実績値)、IPベースVPNサービス市場規模は1,598億円(前年比成長率マイナス3.0%、実績値)となっています。加えて昨年より開始したイーサネット専用線に関する分析も継続して行っており、2012年のサービス市場規模は428億円となっています。
国内WANサービス事業者は、Arcstar Universal OneやKDDI Wide Area Virtual Switchのようにさまざまなサービスを包括的に提供する「全方位サービス型」と、比較的特定のサービスにフォーカスして提供する「特定サービス型」の2極化傾向が益々顕著になってきており、競争領域のすみ分けが重要になってきています。IDC Japan コミュニケーションズ リサーチアナリストの鳥巣 悠太は「全方位サービス型の事業者は、新規SMB(Small and Medium Business)顧客への提案サービスレベルの最適化や、獲得顧客へのインタラクション活性化に向けた施策が重要になる」としています。一方で「特定サービス型の事業者は、自社サービスの中で顧客が最も必要としている部分と、付属的に利用する部分とでメリハリをつけたマーケティング戦略が必要になる」と述べています。
<IDC社 概要>
International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。49年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。
現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。
IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。
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