JOCの海外ITサービス支出は拡大しますが、その過程でITガバナンスが課題になってきます。IDCが行った調査でも、特に海外進出の中期段階(海外売上高が10%~60%)の企業で、本社の把握していない海外IT予算がある、と回答した企業の割合が高くなっています。また、成長する市場であるがゆえに、この市場機会をめぐり、国内ITサービスベンダー、グローバルベンダー、オフショアベンダー、海外ローカルベンダーなど様々なプレーヤーの競争が激しくなることも予測されます。IDC Japan ITサービス/コミュニケーションズ グループディレクターの寄藤 幸治は「海外進出を行う企業は、海外進出の全段階を通じ、グローバルなITガバナンスへの意識を強く持ち続ける必要がある。一方、この市場を機会ととらえるITサービスベンダーは、自ら本社と海外現地法人との連携を保ちながら、JOCの海外進出の段階に応じた提案、ソリューション提供を行うべきである」と分析しています。
≪IDC社 概要≫
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