SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安斎 富太郎、以下SAPジャパン)は、エンタープライズおよびコンシューマー向けのモバイルアプリケーションの開発を支援する総合プラットフォームの最新版「SAP(R)Mobile Platform 3.0(エスエーピー・モバイル・プラットフォーム3.0)」を、本日より提供開始します。SAP Mobile Platform 3.0は、多様な開発ツールやSDK(ソフトウェア開発キット)、業界標準テクノロジーに対応したことからさらにオープン性が高まりました。また、モバイルアプリケーション開発者は使用したい開発ツールを選ぶことができる(BYOT:Bring Your Own Tool)ため、迅速なモバイルアプリケーション開発を可能にし、生産性を向上します。
今後、企業のIT管理者は、より一層モバイル対応に取り組む必要が出てくると考えられますが、セキュリティ性を担保しながらいかに効果の高い業務改革を行うかということが最大の課題となります。特にモバイルアプリケーションの開発においては、様々な業種・階層の社員が持つ異なる機種のスマートフォン/タブレット端末に対応したアプリケーションを開発し、高いセキュリティで業務システムと連携させなければなりません。SAP Mobile Platformは、このようなIT管理者が抱える課題に対して最大限のソリューションを提供します。
SAP Mobile Platformは、高セキュリティ性を確保しながらモバイルアプリケーションの開発および運用を支援するモバイル開発基盤です。SAPおよびSAP以外のシステムの多様なバックエンドシステムに接続し、簡素化されたモバイルアプリケーションの管理機能や分析・レポート機能を備えています。また、モバイルアプリケーションに必要となるプッシュ通知やオフライン機能などの機能を含めたiOS、Androidや、Windows Phone 8などの主要なOSに対応しているため、多様なネイティブアプリケーションやモバイルwebアプリケーションの開発・運用が可能です。最新版となるSAP Mobile Platform 3.0では、これまで組み込まれていたエンタープライズ向けモバイルアプリケーション開発基盤の「Sybase(R)Unwired Platform」に加え、ノンコーディングによるエンタープライズ向けモバイルアプリケーションの開発基盤のSycloの「Agentry」、コンシューマー向けアプリケーション開発基盤の「Sybase(R)Money Mobiliser Platform」の3つが統合されました。これにより、単一のプラットフォーム上で、B2E、B2B、B2Cすべてのアプリケーション開発に対応します。
また、従来のSAP Mobile Platformのアーキテクチャーに加え、HTML5やWebデータプロトコルのOData、業界標準の通信プロトコルであるHTTP REST、Javaモジュールの動的追加や実行を管理するための基盤システムのOSGi Spring、クロスプラットフォーム開発を可能にするフレームワークのCordovaといった業界標準のオープンな技術に完全に準拠した機能を新たに追加しました。そのため、開発者へのトレーニング時間や費用を必要とせずTCOを抑えられ、また柔軟なモバイルアプリケーション開発を実現します。サードパーティーのSDKも使用できるBYOTを実現することで、開発者が選んだツールを使ったアプリケーション開発が可能であることから、生産性を大きく向上します。