2013/12/04 Category : 未選択 エプソン、低消費電流130nAを実現したリアルタイムクロックモジュールを商品化 大容量キャパシタでのバックアップに最適な 低消費電流130nA(Typ.)を実現した リアルタイムクロックモジュール「RX6110SA」を商品化 ※商品画像は添付の関連資料を参照 セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、従来の当社商品(*1)よりもさらに35%低消費電流化した130nA(Typ.)(*2)を実現したリアルタイムクロックモジュール(*3)「RX6110SA」を商品化し、このたびサンプル出荷を開始しました。 本商品は、時計機能を必要とするさまざまな電子機器に組み込め、大容量キャパシタでのバックアップに最適なもので、お客さまのシステムにおける低消費電力化と設計負荷の軽減に貢献します。 一般的に、リアルタイムクロックは、その水晶発振によりカレンダーデータと日時データを逐次更新し続けるものですが、メイン電源の遮断時および停電時にはデータを更新できなくなるため、その事態に備えてバックアップ電源によるデータ保持回路が必要です。したがって電源回路では、メイン電源とバックアップ電源を適切なタイミングで切り替えることが求められます。 さらに近年、お客さまの環境負荷低減や、コスト削減意識が高まる中、システム上でのバックアップ電源が電池から大容量のキャパシタへ置き換わる事例が増えています。従来、システム側の電源切り替え回路はダイオードを用いて構成することが多く、バックアップ時間の算出をはじめ、リアルタイムクロック自体の消費電流、ダイオードのリーク電流や順方向電圧降下特性によるパワーロスなど、お客さま側でさまざまな要素を総合的に計算し、設計に反映しなければならないという難点がありました。 エプソンの「RX6110SA」は、培ってきた半導体設計技術を生かし、ダイオードを用いない電源切り替え回路と専用のインターフェース電源端子を内蔵し、130nA(Typ.)の低消費電流とパワーロスの低減を実現しています。本商品は、システムのCPUと1.8Vインターフェースで接続しながらも、同時に別口の電源端子からバックアップ電源に5Vで充電することができるため、バックアップ時間を飛躍的に伸ばすことが可能です。 また、システムの稼働時間や、バックアップ時間の記録などに利用できる長時間の積算タイマーに加え、32.768kHz出力、アラーム機能、定周期タイマー割り込み機能、RAMなどの豊富な機能を搭載しています。 なお、インターフェースは端子接続の切り替えによってSPI-BUS(*4)とI2C-BUS(*5)を容易に選択でき、バックアップ電源としては電池(一次・二次)も利用できるなど、本商品はさまざまなお客さまのシステム構成に柔軟に対応できます。 水晶デバイスのリーディングカンパニーであるエプソンは、今後も独創の技術を生かした幅広い商品ラインアップで、お客さまの安心・安全・快適に寄与してまいります。 ■本商品の主な仕様 ※添付の関連資料を参照 (*1)2013年12月3日時点、当社の現行商品で最も消費電流の低いリアルタイムクロックモジュール「RX-8571SA」と比較。 (*2)3.0V動作時 (*3)リアルタイムクロックモジュール 時計・カレンダー機能などを持ったリアルタイムクロックICと32.768kHz水晶振動子を一つのパッケージに内蔵した製品。これにより、発振回路設計、時計精度調整が不要になるとともに、お客さまでの回路基板のスペース効率を向上できるメリットがあります。 (*4)SPI(Serial Peripheral Interface)-BUS コンピュータ内部で使われるデバイス同士を接続するシリアルバスの一種。 (*5)I2C-Bus 集積回路間の通信リンクのための2線式双方向バス。I2C-Busは、NXP Semiconductorsの登録商標です。 以上 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword