2013/12/26 Category : 未選択 コーセー、触っても落ちにくい化粧膜をつくる「テアニン処理パウダー」を開発 ふんわりとした仕上りなのに、触っても落ちにくい化粧膜をつくる「テアニン処理パウダー」を開発 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、ふんわりとした仕上りでありながら、触っても落ちにくいという機能をもつ新規粉体「テアニン処理パウダー」を開発しました。2014年2月に発売予定のパウダーファンデーション「エスプリーク カバーするのに素肌感持続 パクト UV」へ展開します。 ※参考写真は、添付の関連資料を参照 「テアニン処理パウダー」は、板状無機粉体のマイカを、アミノ酸の一種であるテアニンでコーティングしたものです。テアニンは肌との親和性が高く、付着力や保水機能にすぐれるという特長があります。マイカ表面にテアニンを均一にコーティングすることにより、ふんわりと肌に密着し、触っても落ちにくいという、相反する機能を同時に実現しました。 コーセーは、1月31日の第31回コロイド・界面技術シンポジウム「人と人をつなぐコロイド」(日本化学会 コロイドおよび界面化学部会主催)にて、「顧客ニーズの深耕と表面改質技術を融合させたメイク製品の新たな価値・機能向上の実現」と題した講演を行い、本研究の成果を報告する予定です。<特長[1]>肌負担の少ない、ふんわりとした密着力 当社は、肌表面を構成する成分である「ケラチン」との相互作用が高いテアニンに着目しました。テアニンは、アミノ酸の中でも、自然に肌と引き合う結合力(水素結合)が強く、高い水分保持能を示すことからスキンケア製品へも配合されています。粉体表面にテアニン処理を行うことで、肌への親和性が向上し、従来の表面処理の様に面で物理的に密着するのではなく、点で肌に密着するため、肌負担が少なく、ふんわりとした化粧膜が形成されます。 ※「概念図」は、添付の関連資料を参照 一般的なファンデーションは、酸化チタン、タルク、マイカといった無機粉体を主原料として作られています。そのままでは肌とのなじみが悪いことから、付着力のある油で表面処理を行っていました。しかし、密着性が高まる一方で、疎らに不均一に付着してしまう、肌への負担感が出てしまうなど、心地良い感触と機能を併せ持つ表面処理剤の開発は困難でした。<特長[2]>汗や皮脂に強く、触っても落ちにくい効果(二次付着レス効果) テアニン処理パウダーは、肌に塗布すると、肌近傍に選択的に並び、柔らかでありながら強固な膜を形成します。点で肌と密着しているにも関わらず、汗や皮脂などが出てきても、肌との化粧膜の相互作用が維持されます。更に、このテアニン処理パウダーをパウダーファンデーションに配合した場合、他に配合している有機粉体とも高い親和性を示し、テアニン処理パウダーの上に有機粉体が並ぶ様な化粧膜を形成します。この構造から、指やハンカチなどで触っても落ちにくい(=二次付着を防止する)化粧膜となります。 ※参考図は、添付の関連資料を参照 このテアニン処理パウダー配合ファンデーションの二次付着を防止する機能を検証するため、実使用のシーンを想定し、化粧膜の状態を観察しました。その結果、日常生活で顔を触っても、化粧膜が落ちにくいことが実証されました。また、指で触わることだけでなく、ハンカチで押さえる、マスクをするといった行為によっても化粧膜が落ちにくいといった、高い実感評価が得られています。 ※参考資料は、添付の関連資料を参照 当社が行った、女性5名(平均年齢33.6才)の調査では、2時間で平均136回、1分間に約1回無意識に顔を触ることにより、化粧崩れが起きていることがわかりました。また最近では、マスクを着用する女性が増えており、皮脂や表情からの化粧崩れだけでなく、二次付着による崩れも化粧崩れの重要な要因の一つなっています。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword