株式会社ゼットエムピー(東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒)は本日、単眼カメラによる歩行者・車両検出実験キット「RoboVision Single 実験キット」の販売を開始しました。
本製品は、単眼カメラ、高性能グラフィックプロセッサ(GPU)、および、学習と検出を行うアプリケーションから構成され、機械学習による歩行者や車両の検出をすぐに実験することができます。
当社では、2009年よりステレオカメラによる画像認識モジュール「RoboVision」を自動運転開発プラットフォーム「RoboCar(R)」シリーズ(参考(1))に搭載し、自動車/部品メーカや大学等研究機関に提供してまいりました。また、カメラモジュール単体でも移動体・移動ロボットのビジョンシステムとして、自動車業界にとどまらず幅広く提供しております。この度、単眼カメラによる画像認識のニーズを踏まえ、RoboVision Single 実験キットとして、リリースを致します。
自動運転や先進運転支援システムにおいては、歩行者や先行する車両の検出が重要であり、単眼カメラによるオブジェクト検出の代表的な手法として、HOG(Histograms of Orientied Gradients)特徴量抽出、機械学習の手法の一つであるサポートベクターマシン(SVM,Support Vector Machine)によるしきい値学習、があります(参考(2))。本製品は学習段階においては、まず撮影した画像からトレーニングデータを作成しHOG特徴量を算出しSVMを構築、検出段階では、汎用的な開発環境である高性能グラフィックプロセッサ(GPU)を用いることで、リアルタイムに歩行者・車両の検出を行います。本実験キットは、機械学習および検出を行うためのハードウェア・ソフトウェアが提供されているため、プログラミングの必要がなく、すぐに利用可能です。単眼カメラによる歩行者や車両の検出など、先進運転支援システムの開発にご活用頂けます。
価格は、エントリー向けGPUを用いた「RoboVision Single 実験キットLite」が330,000円(税別)、ハイエンドGPUを用いた「RoboVision Single 実験キット」が475,000円(税別)で、本日より受注を開始致します。
なお、東京モーターショー2013において、本製品をベースとしたデモンストレーションを行います。
単眼カメラによる歩行者・車両検出実験キット RoboVision Single 実験キット
http://www.zmp.co.jp/robovision-single.html