<製品の概要>
当社は、電子楽器製造のノウハウで培った技術を活用し、多彩な音源LSIを販売してきました。これらの音源LSIは、電子楽器や携帯端末、アミューズメント機器、家電、自動車など、さまざまな分野で使用されています。
今回、量産出荷を開始する『NSX-1』は、当社の電子楽器技術、歌声合成技術、半導体技術、インターネット技術を結集した、まったく新しい“歌って、奏でる、次世代音源”です。通常の「General MIDI」による音色にくわえて、当社のフラグシップモデルであるコンサートグランドピアノ「CFX」をもとにした高品位なアコースティックピアノ音色から、インターネットを中心に高い人気を誇るバーチャルシンガーによる歌声まで、幅広い音を奏でることができます。
また、プログラミング言語「JavaScript」から『NSX-1』を操作するためのライブラリと、そのライブラリを使ったサンプルのウェブアプリケーションをオープンソースで公開します。このライブラリを使用すれば、当社のみならず外部の開発者やサプライヤーでも、『NSX-1』と連動するウェブアプリケーションや製品を高い自由度のもとで、容易に開発できます。
なお、11月3日(日)、4日(月・振休)に開催されるDIYの祭典「Maker Faire Tokyo 2013」(会場:日本科学未来館、主催:株式会社オライリー・ジャパン)にて、当社が『NSX-1』の出展を行うほか、各社から『NSX-1』を搭載した製品などが展示される予定です。
詳細は以下の通りです。
◇主な特長などリリースの詳細は、添付の関連資料を参照
〔注〕
1.AEM(TM)(Articulation Element Modeling)
楽器のさまざまなアーティキュレーション(演奏の表情)をモジュール化し、演奏に応じたパーツをなめらかに再合成する当社独自の技術です。アコースティック楽器音の微妙な変化を再現し、サンプリング音源を超えるリアリティを実現します。
3.World Wide Web Consortium(W3C)
World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進するために設立された非営利の団体です。ここで標準化された技術は、特定のプラットフォームに依存しない、オープンな技術として公開・勧告されます。http://www.w3.org/
4.Web MIDI APIWebブラウザからMIDI機器を制御するために利用するAPI(Application Programming Interface)です。W3CのAudio Working Groupで標準化が進められています。http://www.w3.org/2011/audio/