- 2025/04/21
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プレスリリース、開示情報のアーカイブ
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ボーイング社の次世代中小型民間航空機用発電システムの
国際共同開発事業に参画
川崎重工は、ボーイング社(アメリカ)、一般財団法人日本航空機開発協会(JADC)、日本精工株式会社とともに、ボーイング社の次世代中小型民間航空機用発電システムの国際共同開発事業に参画することを決定しました。
本開発事業は、ボーイング社の次世代中小型民間航空機に搭載する発電システムの開発を行うもので、2015年度末までに実用化レベルの到達(TRL6(※1))を目指します。JADCが開発計画を取りまとめ、当社は発電システムの設計を取りまとめます。また、日本精工は要素試験を担当します。当社は技術開発の初期段階から参画し、製品開発段階での優位性確保を目指します。
次世代の中小型民間航空機では、燃費向上やCO2削減要求がより一層高まると予想され、航空機の電動化およびエンジンの高バイパス化や大容量化対応の発電システムが求められています。
航空機用発電システムは、航空機エンジンの回転から電力を発生する電源装置で、当社は従来型の油圧式IDG(IntegratedDriveGenerator)(※2)ではなく、高効率・高耐久性を誇る自社開発のトラクションドライブ式(※3)IDG(T-IDG(R))を製品化しています。今回の次世代中小型民間航空機用発電システムでは、このT-IDG(R)の特長をさらに高め、応用・発展させることで、ボーイング社のニーズに応えていきます。これにより、エンジンへの負荷低減が図られるとともに、航空機の電動化による発電システムへの負荷増大に対応可能となります。特に地上アイドル時や降下時などエンジンが低出力の時にも発電システムを安定的に駆動させ、大容量の電力を供給することが可能です。
ボーイング社の次世代中小型民間航空機は、2020年代後半の就航が予想されており、当社は本開発事業を通じた技術開発を着実に進め、製品開発および量産事業へとつなげていきます。
※1:TRL:「TechnologyReadinessLevel」の略。NASAが設定した技術到達度の尺度で、TRL6は実用化レベルの到達を指す。
※2:IDG:航空機エンジンの回転から電力を発生する電源装置で、変動するエンジン回転数を定速駆動機構で調速し、常に一定速度で発電機を回すことにより、航空機に一定周波数の安定した電力を供給します。
※3:トラクションドライブ方式:無段変速機構(CVT)に利用される機構の一つで、油の粘性を利用した動力伝達機構。
以上