データ・コンバータIPコアは組み合わせが容易で、完全なアナログ・フロントエンド(analog front end:AFE)IPソリューションを構築することができます。ケイデンスのIPファミリは、有線および無線通信、インフラ、ビデオ、そして制御ソフトウェアを変更することによって無線通信方式を切り換えることが可能な無線通信に対応します。
■Semico Research Group社コメント:
Richard Wawrzyniak氏(Senior Market Analyst)
「ケイデンスの高速なアナログIPファミリは、モバイル機器におけるWiGig(802.11ad)の利用拡大を推進するもので、新たな市場の展開とInternet of Things(IoT:モノのインターネット)向けのエコシステムへの門戸を開くものです。WiGigのスループットと速度は、インターフェースに使用されるADCおよびDACのデータ・サンプリング・レートに大きく依存します。ケイデンスのアナログIPがもたらす先端CMOSでのサンプリング・レートの向上により、先端CMOSプロセスでアナログ、デジタル回路のインテグレーションが可能となり、従来CMOS以外のプロセス、あるいは旧プロセス・ノードで開発されたコンバータICを使用する必要がなくなるため、より高い性能が実現します。」
■ケイデンス・コメント:
Martin Lund(米国ケイデンス、Senior Vice President,IP Group):
「ケイデンスのデータ・コンバータIPを先端プロセス・ノードに容易にインテグレーションできる機能により、システム設計者は外付けアナログ・チップでの作業がなくなります。
そして、デジタルとアナログ両方の回路を単一の複雑なSoCに統合するシステム上のメリットを十分に得ることができます。その結果、バッテリー寿命の延長、温度特性の改善、全体のシステム・コストの削減が可能となります。」