2013/08/28 Category : 未選択 IRジャパン、高信頼性・高効率でコスト効率が高い電子バラスト制御ICをサンプル出荷開始 インターナショナル・レクティファイアー 高信頼性、高効率でコスト効率が高い電子バラスト(安定器)制御ICをサンプル出荷 ~磁気バラストの置き換えに最適なソリューションを提供~ パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都新宿区)は27日、蛍光灯に使われる磁気バラスト(安定器)の置き換えに最適な高信頼性、高効率でコスト効率が高い制御IC「IRS25386DS」のサンプル出荷を開始しました。 IRS2538DSは、磁気バラスト制御システムと同様の動作が可能で、IR社が特許を取得したバラストおよび高耐圧技術を強化し、扱いやすくて高性能、かつコスト効率の高いワンチップの電子バラスト・ソリューションを提供します。磁気バラストを置き換え可能です。 小型の8ピンSOP(SO-8)パッケージに封止したIRS2538DSは、入力の力率改善(PFC)(*1)回路や電解コンデンサの必要がなく、極めて低いTHD(全高調波歪率)で高い力率を実現する斬新な制御方法を採用しています。この新しいICは、耐圧600V(接地の電位に対して浮いた状態のハイサイド駆動回路に加えられるオフセット電圧)のハーフブリッジ(*2)制御回路、ブートストラップMOSFET、包括的なさまざまな保護回路を集積しており、部品点数やプリント回路基板の面積を大きく削減でき、信頼性が向上します。 従来の磁気バラストは、効率が低いため、市場から段階的になくなってきており、メーカーは、同等な信頼性で低価格な電子バラストに置き換えを求めています。IRS2538Dは、高効率、小型・軽量、ランプのフリッカがないなどの電子バラスト・ソリューションのすべての利点を備えており、既存のアプローチに、手頃で環境にやさしい選択肢として、優れた信頼性と高いコスト効率を提供します。 IRS2538DSは、ランプの予熱、点灯、定常動作の各モード、閉ループのランプ電流制御、固定の予熱時間(標準2秒)、適応型デッドタイム(標準値で0.5μs~1.5μs)、ランプ挿入時の自動再スタート、マイクロパワー起動(125μA)、電源の15.6Vツェナー・ダイオード・クランプ内蔵などの特徴もあります。 IRS2538Dの1万個購入時の単価は0.94米ドルからの予定です(米国での参考価格)。鉛フリーで欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。データシートと画像データはIRジャパンのホームページ(http://www.irf-japan.com)から入手できます。 【表 製品化した電子バラスト(安定器)制御ICの概要】 ※添付の関連資料を参照 <用語説明> *1)PFC(power factor correction):力率改善。力率は、供給された電力のうち、有効に働いた電力の比率です。電力は電圧と電流の掛け算で求められますが、交流の場合、電圧と電流の間に位相差(時間的なずれ)があり、これによって有効な電力が減ります。これを改善する回路がPFC回路です。力率(PF)の理想値はPF=1です。PFC回路は高周波でスイッチングするので、国・地域によって電源の高調波を抑制するための基準が規定されています。 *2)ハーフブリッジ:2つのスイッチング素子(トランジスタ)を直列に接続して構成した回路です。ハーフブリッジ回路を2個のMOSFETで構成した場合、上側のMOSFETをハイサイドMOSFET、下側のMOSFETをローサイドMOSFETと呼びます。ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETが同時にオンすると貫通電流が流れてMOSFETが破壊されることがあります。これを防止するため、スイッチングするときに同時にオフする期間を作ります。この期間をデッドタイムと呼びます。 <インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について> IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。 注:IR(R)はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword