新機能によって、堅牢なディザスターリカバリーが可能となります。SAP Sybase ASE上で稼働するSAP Business Suiteの各種アプリケーションは、プライマリの本番システムが使用できなくなるような様々な状況下(データベースのアップグレード、ハードウェアの障害、停電、自然災害、人的エラーなど)であってもシステム停止によるダウンタイムのコストやビジネスリスクを回避することができます。
SAPでは、単にデータベースのトランザクションログのバックアップ・復旧作業を自動化するのではなく、拡張性に優れたアーキテクチャーを活用することでこうした機能を実現しており、SAP Business Suiteの本番環境の障害を含むシステム停止やプライマリの業務システムへのパフォーマンス影響を抑制します。
今後、SAP Business Suiteは、優れたパフォーマンス、拡張性、弾力性を持つSAP Sybase ASEに加え、SAP Sybase Replication Serverを使用することで、統合型・高可用性の環境を容易に構築することができ、ミッションクリティカルなビジネスデータをウォームスタンバイで同期化し続けながらフルスピードでの運用を可能とします。その結果、万が一、いかなる理由で本番システムに障害が発生した場合でも、ダウンタイムのほとんどない環境が得られます。これによりSAP Business Suiteの本番システムを中断させることなく、お客様のイノベーションを支援するという、これまでにない画期的なシステムが提供できるようになります。
SAP Sybase Replication Serverのログベースのトランザクション複製技術では、プライマリサイトのパフォーマンスを損なうことなく、プライマリサイトからの距離に関わらず、1つまたは複数のセカンダリーサイトが作成できるため、データの安全性を維持しつつ、企業が必要とする場所にデータを置くことが可能となります。この技術によって、ユーザは、世界中のどこにでも、複数のシステムに対してデータの配信・同期化を行い、サーバーやデータウェアハウスの報告用のアプリケーションデータをリアルタイムで確保し、新たなデータベース、ハードウェア、OSプラットフォームへとデータを移動できると同時に、トランザクション追跡が厳格に要求される業界規制にも対応することができます。
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