ここでは、快適なアプリケーション開発環境を提供するため、OpenStackと連携可能な負荷分散サービスが必要となりました。そこで同社では、OpenStack基盤においてオンデマンドで負荷分散サービス(LBaaS:Load Balancing as a Service)を提供することを目指し、Brocade ADXアプリケーション・デリバリ・コントローラが提供するL3DSRおよびOpenStack対応プラグインを採用し、負荷分散設定の自動化とマルチテナント環境の運用を実現しました。これにより、トラフィックのパターンに合わせて最適な負荷分散を行うことで開発者にストレスのない開発環境を提供でき、同時にデータセンター全体の運用管理を包括的に効率化できるようになります。
【DSR:Direct Server Returnのメリット(*1)】
CSP(コンテンツ・サービス・プロバイダ)のトラフィックパターンは、全体の2割がクライアントからサーバ方向へ、また残り8割がサーバからクライアント方向で構成されていると言われています。圧倒的に多いクライアント方向へのトラフィックをLoad Balancer(以下LB)を介さずに処理可能なDSR構成を採用することで、低遅延・高パフォーマンスのサービスが実現可能です。