株式会社日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)の欧州における現地法人である日立ヨーロッパ社(社長:山本 潔/以下、日立ヨーロッパ)は、欧州におけるビッグデータビジネスの研究開発拠点である、ヨーロッパR&Dセンタ/欧州ビッグデータラボ(European R&D Centre/European Big Data Laboratory)においてヘルスケアサービス向上のための実証プロジェクトを開始しました。
日立では、高度な情報・通信システム事業に支えられた社会インフラを提供する「社会イノベーション事業」を中心に、事業のグローバル展開を推進しています。ヨーロッパにおいても、鉄道やエネルギー分野で研究所と事業部門が一体となった事業を展開していますが、このたび、ヘルスケア事業強化の一環として、マンチェスター大学の構内にあるイノベーションセンタ(The University of Manchester Innovation Centre Limited)に研究開発の拠点を開設、研究者を常駐させて英国のマンチェスターにおける国民保健サービス(National Health Services England(Greater Manchester))と共同でヘルスケアサービス向上のための概念実証プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトは、ビッグデータ利活用やITを駆使した医療コストの抑制とQOL(*)向上の両立をめざしたものです。具体的には、セキュアなヘルスケアデータ統合プラットフォーム、および糖尿病予備軍に向けた生活習慣病対策プログラムを開発し、その効果を実証します。英国全土、さらには北米や日本市場において実証実験の結果を活用した医療分野の事業拡大の検討を行います。