2013/12/10 Category : 未選択 東京商工リサーチ、「東日本大震災」関連倒産(12月6日現在)の調査結果を発表 〔特別記事〕「東日本大震災」関連倒産(12月6日現在)~11月は23件19カ月連続で前年同月を下回る~ 2013年11月の「東日本大震災」関連倒産は23件で、19カ月連続で前年同月を下回った。累計は1,347件(12月6日現在)にのぼった。 倒産のほか、事業停止や法的手続準備中の「実質破綻」が24件あり、震災関連の経営破綻(倒産+実質破綻)は累計1,371件に達した。<11月の倒産事例> 酒類販売の(有)隅田川遠峰酒店(TSR企業コード:280131143、茨城県)は、大正2年創業の老舗。主に地元の小売店や飲食店向けに販売していた。しかし、最近は業績が伸び悩んでいたところに、東日本大震災で取引先の飲食店が被災し、廃業が相次いだことから経営が悪化していた。経営再建に努めていたが、新たな資金調達も難しくなり破産を申請した。 生花販売の(有)高橋生花(*)(TSR企業コード:142363804、宮城県)は、仙台市などにある商業施設内で店舗を開き、業容を拡大していた。しかし、東日本大震災で一部店舗が閉鎖に追い込まれたことで業績が大幅に低下した。その後も売上不振が続き破産を申し立てた。 イカ釣り漁業の(有)シンマチ(TSR企業コード:190074485、青森県)は、中型イカ釣り漁船を保有し、太平洋沖のアカイカ漁や日本海沖でスルメイカ漁を行っていた。しかし、東日本大震災で船舶が被災した他、燃料高騰などの影響から出漁がままならず、漁獲高がピーク時の6割まで激減した。資金繰り悪化から事業継続を断念し、破産を申請した。 震災から1,000日が経過した。震災関連倒産は、収束傾向を強めながらも依然として20件台で推移し、影響の大きさを浮き彫りにした。 *「(有)高橋生花」の正式表記は、添付の関連資料を参照 ※以下の資料は、添付の関連資料「参考資料」を参照 ・東日本大震災関連倒産(負債総額単位:百万円) ・パターン別(負債総額単位:百万円) ・東日本大震災関連倒産 震災後月次推移 11月の地区別では、関東14件、東北5件、北海道と中部が各2件だった。このうち、東北は宮城2件、青森・秋田・山形が各1件だった。 「震災関連」倒産の累計1,347件を都道府県別にみると、最多は東京の402件(11月6件)。次いで、宮城94件(同2件)、北海道78件(同2件)、福岡59件(同ゼロ件)、神奈川57件(同2件)、千葉54件(同1件)、群馬44件、大阪43件、岩手42件、茨城40件、福島38件、石川37件と続く。直接被害地の東北6県の倒産件数は235件(構成比17.4%)だった。 「震災関連」倒産の累計1,347件を産業別にみると、最多は宿泊業・飲食店などを含むサービス業他の338件(11月5件)。次いで、製造業が324件(同3件)、卸売業が239件(同4件)、建設業が183件(同3件)、小売業が122件(同7件)と続く。 累計1,347件を被害型で分類すると、「間接型」1,242件(構成比92.2%)に対し、「直接型」は105件(同7.8%)だった。11月は「直接型」が2件(宮城と青森が各1件)発生した。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword