2013/11/12 Category : 未選択 東京商工リサーチ、10月の「中小企業金融円滑化法」に基づく貸付条件変更利用後の倒産動向を発表 〔特別記事〕 「中小企業金融円滑化法」に基づく 貸付条件変更利用後の倒産動向 ~10月は過去2番目に多い51件~ 2013年10月の「中小企業金融円滑化法」に基づく貸付条件変更後の倒産は51件だった。2013年5月の55件に次ぐ過去2番目の多い件数で、2012年10月以降13カ月連続で前年同月を上回った。 2013年1-10月累計は、前年同期比ほぼ倍増の403件(前年同期203件)で、高水準な推移が続いている。 <10月の負債総額 2カ月連続で前年同月比増加> 10 月の負債総額は200億4,100万円(前年同月比37.6%増)で、2カ月連続で前年同月を上回った。内訳は、負債10億円以上の大型倒産が4件(前年 同月4件)だったが、負債1億円以上5億円未満が24件(前年同月比71.4%増、前年同月14件)と増加が目立ち、全体のほぼ半数(構成比47.0%) を占めた。 <10月の産業別 製造業が最多12件> 10月の産業別では、製造業が12件(前年同月10件)で最も多かった。次に、建設業11件(同7件)、サービス業他9件(同2件)、小売業9件(同3件)、卸売業7件(同8件)と続く。 10月の従業員数別では、5人未満が21件(前年同月比162.5%増、構成比41.1%)と最も多かったが、10人以上20人未満も15件(前年同月比400.0%増、前年同月3件)と増加が目立った。 <2013年1-10月の負債額別 5千万円未満が3倍増> 2013年1-10月の累計403件の負債額別では、1億円以上5億円未満が199件(前年同期比97.0%増、構成比49.3%)で最も多かった。一方、5千万円未満の小規模・零細企業も46件(前年同期比206.6%増、前年同期15件)で3倍増で推移している。 <2013年1-10月の原因別 赤字累積が倍増> 2013年1-10月の原因別では、最多が販売不振の228件(前年同期比98.2%増、前年同期115件)だった。また、既往のシワ寄せ(赤字累積)も89件(同117.0%増、同41件)と倍増し、業績回復の遅れから息切れする企業が多いことを物語った。 ※「円滑化法関連倒産月次推移」は添付の関連資料を参照 <2013年1-10月の形態別 破産が全体の6割> 2013年1-10月の形態別では、消滅型の破産が254件(前年同期比103.2%増、前年同期125件)で最も多く、全体の6割(構成比63.0%) を占めた。これに対し、再建型の民事再生法は28件(前年同期17件)だった。金融円滑化法に基づく貸付条件変更を利用した企業の中では、業績不振から事 業継続を断念するケースが多いことを浮彫りにした。 <2013年1-10月の従業員数別 5人未満が3倍増> 2013年 1-10月の従業員数別では、5人未満が132件(前年同期比200.0%増、前年同期44件)と増加が目立つ。また、5人以上10人未満も92件(同 48.3%増、同62件)だった。この結果、従業員10人未満は224件(構成比55.5%、前年同期106件)にのぼり、小規模・零細企業が全体の約6 割を占めた。 <2013年1-10月の産業別 製造業が約3割を占める> 2013年1-10月の産業別では、製造業が115件 (前年同期比98.2%増、前年同期58件)で最も多く、全体の約3割(構成比28.5%)を占めた。次に、建設業86件(前年同期比56.3%増、前年 同期55件)、卸売業71件(前年同期比115.1%増)、サービス業他55件(同189.4%増)、小売業41件(同127.7%増)、運輸業21件 (同75.0%増)と続く。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword