2013/10/10 Category : 未選択 竹中工務店、多様化する免震建築対応で2種類の多機能オイルダンパーを開発 大臣認定取得で2種類の多機能オイルダンパーが免震構造へ適用可能に ~風揺れ防止や免震層変位修正など免震建物の多様なニーズに対応~ 竹中工務店(社長:宮下正裕)は、多様化する免震建築のニーズに対応するため、カヤバシステムマシナリー(社長:廣門茂喜)と共同で(1)「パッシブロックダンパー」と(2)「ジャッキ&ロックダンパー」2種類の多機能オイルダンパーを開発しました。 それぞれ、免震材料として国土交通大臣認定を取得しており、一般免震構造への適用が可能となりました。 【両ダンパーの特長】 ※添付の関連資料を参照 【(1)「パッシブロックダンパー」について】 ■特長 「減衰機能」、「ロック機能」の2機能を併せ持っています。電力を必要としない機械式のロック(パッシブロック)としたことで、常時作動させておくことが可能となり、従来必要であった電源設備が不要となるため、維持管理負担の低減が図れます。かつ災害時の停電にもロック機能が失われないという高い信頼性を有しています。 ■「パッシブロックダンパー」採用に適した免震建物 建物を支持する支承材として天然系積層ゴムを用いた免震建物は、地震後の免震層の残留変形は生じにくい一方、風時には免震層が動き易くなります。本ダンパーと組み合わせることで不快な揺れを抑え、維持管理が容易で風対策も万全な高性能免震建物を実現することが可能です。 なお、現在施工中の(仮称)ラクレイス地行新築工事(福岡市中央区地行2丁目 構造:RC造 地上29階 延床面積20,020.08m2)他、2件の工事に適用が決まっています。 【(2)「ジャッキ&ロックダンパー」について】 ■特長 「減衰機能」、「ロック機能」に加え「ジャッキ機能」の3機能を併せ持っています。免震材料認定を取得した初めてのジャッキ機能を有するオイルダンパーです。ジャッキ機能は併設される油圧ユニットと接続することで発揮されます。 ■「ジャッキ&ロックダンパー」採用に適した免震建物 中間階に免震層がありエレベーターシャフトが貫通している建物では、免震層の残留変形がエレベーター運転に支障を与えることがあります。また、2013年4月には日本免震構造協会(JSSI)より「免震エキスパンションジョイントガイドライン」が示され、免震エキスパンションジョイント部の残留変形が建物利用者の安全性に支障を及ぼすことが無いよう求められています。従来の仮設ジャッキによる残留変形の修正作業では、資材の搬出入などに多くの時間を要しますが、本ダンパーを用いることで、迅速に残留変形を解消することが可能となります。 当社では、多様化する免震建物のニーズに応えるべく、「パッシブロックダンパー」、「ジャッキ&ロックダンパー」の積極的な展開を行っていきます。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword