2013/10/11 Category : 未選択 NTTデータ経営研究所、「生物多様性・気候変動オフセットプログラム」の提供を開始 世界最大のREDDプロジェクト開発と国内初のREDDクレジットを活用した 生物多様性・気候変動オフセットプログラムの提供開始 株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:豊田 充、以下 当社)は、インドネシア、ボルネオ島の中央カリマンタン州における熱帯雨林伐採の進行を食い止めることにより、「生物多様性保全」、「温室効果ガス排出回避」、「コミュニティ支援」を実現する世界最大のREDD(注1)プロジェクト(正式名称:The Rimba Raya Biodiversity Reserve REDD Project)をInfinite EARTH社(香港)(注2)と共同で開発し、同プロジェクトより創出されるREDDクレジットを活用した国内初の「生物多様性・気候変動オフセットプログラム」(Biodiversity & Climate Offset Program)の提供を開始しました。 【背景】 ボルネオ島の熱帯雨林は、絶滅危惧種であるオランウータンの世界で唯一の生息地であり、スワム(Swamp)と呼ばれる湿地帯の下には、CO2を大量に固定する泥炭(ピート)層が厚く堆積する世界で他に類を見ない特徴を有しています。インドネシアでは、近年、パームオイルの製造を目的としたパーム椰子の植林などによる熱帯雨林の伐採が加速し、毎年、ベルギーの国土面積相当の熱帯雨林が伐採されています。そのため、このまま伐採が続けば、2022年にはインドネシアの熱帯雨林は消滅すると考えられています。 熱帯雨林が伐採されると、樹上で生活するオランウータンをはじめとする多くの貴重な生物の生態系・多様性が破壊されるだけではなく、スワムの水が排水され、泥炭層が地表に露出することにより、泥炭層に固定されているCO2が数十年の年月をかけて大量に大気に放出されます。世界の温室効果ガスの排出量は約10%が熱帯雨林の伐採によるものとされていますが、泥炭層に固定されているCO2の量は、熱帯雨林そのものに固定されている量の約10倍に相当しており、加速するインドネシアにおける熱帯雨林の伐採は、世界の温室効果ガス排出量にも非常に大きな影響を及ぼしています。 【開発したプロジェクトの概要】 当社がInfiniteEARTH社と共同開発したプロジェクト(正式名称:The Rimba Raya Biodiversity Reserve REDD Project、以下 本プロジェクト)は、インドネシア、ボルネオ島の中央カリマンタン州において、6万4千ヘクタールの熱帯雨林の30年間(2009~2038年)の利用権をインドネシア政府より取得し、これを保護していくものです。 本プロジェクトの「生物多様性保全」は、世界的に著名な女性人類学者Dr.Birute Galdikas(注3)が40年間の長きにわたりボルネオ島において取り組んでいる絶滅危惧種であるオランウータンの保護活動への支援を柱としており、オランウータンの生態系保護を実現する世界唯一のREDDプロジェクトとなります。また、本プロジェクトの30年間における温室効果ガス排出回避量は約1億トンに上り、世界最大のREDDプロジェクトとなります。さらに、本プロジェクトは、熱帯雨林に暮らす人々の生活環境向上のため、水の浄化装置の提供、メディカルクリニックの開設、雇用創出などの実現を併せて図ります。こうした、本プロジェクトの「生物多様性保全」および「コミュニティ支援」の便益については、CCBS(Climate, Community & Biodiversity Standard)(注4)、「温室効果ガス排出回避」の便益についてはVCS(Verified Carbon Standard)(注5)の認証をそれぞれ取得しています。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword