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富士通研究所、スマート端末で外出先から自宅のファイルにアクセスする技術を開発

スマート端末を用いて外出先から簡単に自宅のファイルにアクセスする技術を開発
自宅PCに保存されたファイルにスマート端末から1タップでアクセス可能に


 株式会社富士通研究所(注1)は、スマート端末を用いて自宅のファイルにどこからでも簡単にアクセスを可能にする技術を開発しました。

 現在、クラウドストレージだけでなく、自宅のストレージに保存したファイルに対して、好きな場所からスマート端末でアクセスする利用方法が広がっています。しかし、スマート端末で閲覧や編集ができないファイルがあったり、リモートデスクトップ接続しても目的のファイルの実行(閲覧・編集アプリの起動)に手間がかかったりなど利便性に課題がありました。今回、端末ごとに実行可能なアプリケーションの種類や端末の状態を管理することにより、選択したファイルの最適な実行端末を決定し、自動実行して閲覧・編集を可能にする技術を開発しました。

 本技術により、ユーザーはスマート端末上でファイルを1タップで選択するだけで、どこからでも自宅のPCを自動起動し、手を煩わすことなく対象ファイルへ最適手段でアクセスできます。例えば自宅のPCに保存されたMicrosoft(R)Officeなどで作成したファイルでも外出先からスマート端末を用いて簡単に閲覧・編集が可能になります。

<開発の背景>
 現在、PCやスマート端末上のファイルを端末間で共有したいという要求に応えるため、クラウドストレージが普及しています。例えば、自宅のPCに保存したファイルをクラウドストレージにコピーして外出先からスマート端末で閲覧したり、離れたところに住む家族や友人の間で同じファイルを閲覧したりするなど、同じファイルを複数の端末で活用できます。しかし、クラウドストレージは自宅に設置する家庭用ネットワークストレージ(NAS)と比較して容量が少なく、追加するには費用が必要です。すべてのデータをクラウドストレージに保存することは難しく、自宅のPCやストレージに保存・蓄積されたファイルに対して、スマート端末を使ってどこからでも手間なく簡単にアクセス可能な手段が求められていました。

 ※図1は、添付の関連資料を参照

<課題>
 自宅のファイルに外からアクセスする方法として、スマート端末を用いて自宅のPCにリモート接続する方法(リモートデスクトップ接続)があります。しかし、この方法は目的のファイルにたどり着くための手間が大きく、ユーザーに負担を強いていました。例えば、スマート端末からPCにリモート接続するには以下のような手順が必要になります。

 1.目的のファイルが保存されているPCを特定する
 2.対象のPCが稼働していない(スリープ)場合は電源を入れる
 3.対象のPCにリモート接続して、スマート端末の画面で目的のファイルを探す

 このように、対象のPCにリモート接続する以外にも、自宅の外からアクセス可能なクラウドサービスと連携したNASを使う方法があります。しかし、この方法ではネットワークストレージ内のファイルにしかアクセスできません。また、写真、動画、音楽などの閲覧・再生向けに設計されている場合が多く、Microsoft(R)Office Excel/Wordなどで作成したファイルについては、各ファイルに対応する専用アプリケーションを事前にスマート端末へインストールしておく必要がありました。

<開発した技術>
 今回、スマート端末を用いて自宅のファイルにどこからでも簡単にアクセス可能にする技術を開発しました。ユーザーはスマート端末上でファイルを1タップで選択するだけで、どこからでも自宅のPCを自動起動し、手を煩わすことなく対象ファイルへ最適な手段でアクセスできます。自宅のPC用に遠隔ファイルアクセスサービスとして開発した技術の特長は以下の通りです。

 1.あらかじめ自宅のPCにインストールされた本サービスがPCの状態(電源オン・スリープ)や実行(閲覧・編集)可能なアプリケーションの種類などを管理し、目的のファイルをどの端末で実行するのが適切か判断し、処理手順を決定します。

 ■手元の端末のみで実行可能な場合、ファイルのダウンロードおよび実行を処理
 ■自宅にあるいずれかの端末で実行可能な場合は、遠隔で実行し、リモート接続を処理
 ■両者で実行可能な場合は、端末の接続回線種別やファイルサイズなどの情報から実行する端末を決定

 2.処理手順を決定後、本サービスは自宅の各端末に対して必要な手順を実行させる制御コマンドを順次発行し、あらかじめ各端末にインストールされたエージェントアプリケーションがアクセス処理を自動実行します。これにより、スマート端末から最適な処理手順で目的のファイルにアクセスすることが可能になります。

 なお、必要な端末がスリープ状態の場合には自動的に起動します。また、リモート接続には富士通研究所が開発したリモート端末の画面を高速に転送する技術、RVEC(注2)を活用しています。

 ※図2は、添付の関連資料を参照

<効果>
 今回開発した技術を用いることで、外出先などからスマート端末を用いて自宅のファイルへ快適にアクセスが可能になります。例えば、友人や離れたところに住む家族に自宅のストレージに保存してあるプライベートな写真や動画を見せたり、自宅のPCで編集・保存しておいたMicrosoft(R)Office Excel/Wordなどで作成したファイルをスマート端末で読み出して見せたり、その場で編集したりすることができます。また、将来、家庭内でも監視カメラのセキュリティログなど様々なセンサーログデータが大量に蓄積されることが想定され、それらのデータに外からアクセス可能になることで、家庭の見守りサービスなどへの活用が考えられます。

<今後>
 富士通研究所では、本技術を2014年度中に実用化し、PC、スマートフォン、タブレットなどへの搭載を目指します。また、開発した技術により、当社が提唱する、システムが人に寄り添うことでシステムを意識することなくサービスを享受することのできる“ヒューマンセントリックコンピューティング”の実現を加速していきます。

<商標について>
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


<注釈>
 注1:株式会社富士通研究所:
    代表取締役社長 富田達夫、本社 神奈川県川崎市。

 注2:RVEC(Remote Virtual Environment Computing、レベック):
    富士通研究所が開発した仮想デスクトップ高速表示技術の開発コード名。
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