(2)沸騰水型原子炉内部と同じ流動条件で蒸気と水の特性を評価
3次元X線CTシステムは、日立GEが所有する「多目的蒸気源試験設備(HUSTLE:Hitachi Utility Steam Test Leading facility)」の建物内に設置されています。3次元X線CTシステムのX線管とFPDの間を通るように配管を配置し、HUSTLEで生成した蒸気と水を配管に供給することで、低圧・低温の条件からBWRの運転条件(約70気圧、290℃)までの蒸気と水の状態を模擬することが可能です。また、高エネルギーのX線管を用いることで、約70気圧に耐えるために必要となる肉厚な配管を用いた試験であっても、その内部の流動特性を詳細に分析することが可能です。