このような背景のもと、日立は、2012年に、フラッシュ媒体の性能を引き出すデータ処理高速化ソフトウェアである「Flash acceleration」、一般的なフラッシュ媒体と比較して、大容量、高性能かつ高信頼な、日立独自のフラッシュモジュールである「HAF」を開発して「VSP」向けに提供開始し、2013年7月には、「HUS VM」向けに「HAF」を製品化し、オールフラッシュモデル「Hitachi Unified Storage VM all flash」を製品化するなど、データ処理性能に優れたフラッシュ媒体を活用したストレージ製品群をグローバルに展開してきました。
1. 「HAF」を搭載可能なストレージ製品として「HUS150」を追加し、オールフラッシュモデルを製品化
「HAF」を搭載可能なストレージ製品として、「VSP」、「HUS VM」に加えて、「HUS150」を追加しました。「HUS150」向けには、一般的なフラッシュ媒体の2倍(*5)の容量となる1.6TBの「HAF」を提供します。
同時に、ストレージデバイスとしてHDDを標準搭載せず、「HAF」のみを搭載することによって、大容量データの高速処理を低コストで実現するオールフラッシュモデル「HUS150 all flash」を製品化しました。「HUS150 all flash」は、1.6TBの「HAF」5台をはじめ、キャッシュ、ファイバチャネルインタフェースなどを標準搭載し、容易な導入を実現するとともに、一般的なフラッシュ媒体を利用する場合と比較して、容量あたりの導入コストを約40%削減(*6)します。最大480台の「HAF」を搭載でき、容量を768.0TBまで拡張可能です。また、取り扱うデータの種類や容量などに応じて、「HAF」やHDDなどを追加搭載し、最適なストレージデバイスの構成が可能です。
これにより、データマートの分析などの、高速処理が求められる小規模システムにおいても、導入コストを抑えて高性能かつ高信頼なフラッシュ媒体を活用可能にします。
*5:「HUS150」でサポートしている800GB SSDとの比較。
*6:「HUS150」でサポートしている800GB SSDを用いて「HUS150 all flash」の初期構成と同一容量の構成を構築した場合との比較。