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東北大学、食品をまるごと放射能濃度が計測できる装置を開発し実用化

東北大学の生活環境早期復旧技術研究センターは、一般市民が、安全かつ簡単に、食品をまるごと放射能濃度が計測できる装置を開発し、福島市などの地元中小企業と連携で実用化に成功しました。
これにより、食品の放射能汚染検査が福島市民にとって身近なものになるものと期待されます。


<概要>
 東北大学は、災害復興新生研究機構を設立して、東日本大震災からの復興に向けて、「8つのプロジェクトと復興アクション100+」(*)に取り組んでいます。
 東北大学大学院工学研究科生活環境早期復旧技術研究センター(センター長 石井慶造)は、この8つプロジェクトの1 つである「放射性物質汚染対策プロジェクト」の中核組織として、福島市の復興支援のため、「一般市民が食品を丸ごと、簡単に汚染検査できる非破壊式放射能測定装置」の開発に取り組んできました。このたび、その市民用向けの装置が完成しましたので、ここに発表致します。

 *復興アクション100+の正式表記は添付の関連資料を参照

 同センターでは、これまでも福島分室において、同センターが開発した「非破壊式放射能測定装置」を用いて、福島市民の家庭での食品持ち込み検査に対応してきました。一般的な検査では、食品をミンチ状にするため測定に数10分かかり、しかも検査後は食べることができませんが、この装置は食品を切らずに食品中に含まれる放射性物質を測定することができ、測定後も食することができます。
 しかし、現行の測定装置は、原子核物理学実験に使用していた放射線計測装置を放射能汚染検査に応用していることから、放射線計測専門の技術職員によって測定が行われます。
 今回、新たに開発した装置は(左写真)は、これまでの装置と同じく7個の検出器で放射能濃度を測定しますが、検出器と測定物は5cm厚の鉛で遮蔽されているため、外部からの放射線が遮断され、測定物からの放射線を精度よく計測できるようになっております。また、操作は簡単で、放射線計測の知識がない一般市民でも簡単に測定できるように改善しました。また空調機を備えているので大概の場所に設置することが可能となりました。 なお、本装置は福島市の強い要請により開発され、装置の作製は、福島市内の中小企業2社と宮城県の中小企業1社との連携で行われました。

[測定方法]
先ず、測定物を試料入れザル(3種類用意されています。)に隙間無く入れ、観音開きの蓋を開けて装置内に入れます(中央写真)。測定物の重さは自動的に測定されます。蓋を閉めて、測定時間(測定時間は、1分間、3分間、5分間と選べます。)を選んで、測定ボタンを押すだけで測定が開始されます。設定した測定時間が過ぎると、測定結果(:Bq/kg)が自動的に印字されて出てきます(右写真)。1kgの測定物の場合、検出限界値は5分間測定で10Bq/kg以下となります。このように操作が非常に簡単になり、且つ装置の内部は温度コントロールされ、安定に測定できるようになりました。
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