【業務提携に至った背景】
電子地図関連市場においては、カーナビゲーションにおける電子地図の普及に加え、近年のスマートフォンの普及や高速データ通信環境の充実により、ICT(Information and Communication Technology)市場が拡大するにつれ、日常的な活用用途の拡大と共に、基盤となる電子地図に対するニーズが高度化・多様化しております。
こうした状況の中、NTT空間情報は、NTTグループが通信インフラを支えるために整備してきた、業界屈指の全国詳細地図を保有し、NTTグループをはじめ、行政機関等に基盤となる電子地図を提供し、地図情報による社会への貢献並びに地図業界の発展に努めております。
一方、インクリメントPは、ナビゲーション技術の発展に寄与すべく業界トップレベルの道路ネットワークデータを保有し、カーナビゲーションやPC・スマートフォン向けサービスにより、数多くのユーザーに地図をご利用いただいており、位置情報活用サービスの拡大に努めております。
こうした背景のもと、両社の強みを融合して、相乗効果を最大限に発揮することで、高度化・多様化する市場ニーズに対応可能な、より質の高い地図をご提供できるという考えに立ち、今回の業務提携に至りました
このような中で、日立は、2012年10月に販売開始した「JP1 Version 10」において、安価なインターネット回線を利用して海外拠点などの遠隔地との間での高速で安全な大容量データの送受信を容易かつ安価に実現する「JP1/Data Highway」を製品化し、2013年9月には、さらに効率的なデータ送受信を実現する機能強化を行っています。
株式会社日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)の欧州における現地法人である日立ヨーロッパ社(社長:山本 潔/以下、日立ヨーロッパ)は、欧州におけるビッグデータビジネスの研究開発拠点である、ヨーロッパR&Dセンタ/欧州ビッグデータラボ(European R&D Centre/European Big Data Laboratory)においてヘルスケアサービス向上のための実証プロジェクトを開始しました。
日立では、高度な情報・通信システム事業に支えられた社会インフラを提供する「社会イノベーション事業」を中心に、事業のグローバル展開を推進しています。ヨーロッパにおいても、鉄道やエネルギー分野で研究所と事業部門が一体となった事業を展開していますが、このたび、ヘルスケア事業強化の一環として、マンチェスター大学の構内にあるイノベーションセンタ(The University of Manchester Innovation Centre Limited)に研究開発の拠点を開設、研究者を常駐させて英国のマンチェスターにおける国民保健サービス(National Health Services England(Greater Manchester))と共同でヘルスケアサービス向上のための概念実証プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトは、ビッグデータ利活用やITを駆使した医療コストの抑制とQOL(*)向上の両立をめざしたものです。具体的には、セキュアなヘルスケアデータ統合プラットフォーム、および糖尿病予備軍に向けた生活習慣病対策プログラムを開発し、その効果を実証します。英国全土、さらには北米や日本市場において実証実験の結果を活用した医療分野の事業拡大の検討を行います。